東洋医学って

東洋医学とは

東洋医学では、人を地球の一部と考えます。自然を大宇宙、人体を小宇宙としてとらえ、身体の仕組みに自然のしくみと同じ法則があると考えています。自然の現象と環境の影響を考えて、人の身体の流れ「気」を整えて、バランスをとれるような自然治癒力を高めることを目指しています。

東洋医学と西洋医学

西洋医学は人の身体を解剖学的、生理学的に分析して、異常な状態になったところを正常に戻すことを目指しています。検査のデータに基づいて診断、治療を行っていきます。より専門的な領域に細分化されていて、病気の原因を見つけ、治療していきます。最近では総合診療医という、病気を心身から全体的に診療するお医者様もいて、東洋医学と西洋医学の重なる部分も多くなっていきているように感じます。また西洋、東洋のそれぞれの医学の得意とする部分で連携できると、その人ごとにあった医療支援ができ、よりその人にあった健康へのお手伝いができると感じています。

陰陽論とは

東洋医学の考え方の一つに「陰陽論」があります。自然界にあるいろいろなものを陰と陽の二つに分け、それぞれお互いに対立したり、依存したりして全体のバランスを保っているという考え方です。

例えば、自然界では、
陽:昼・夏・熱・火・明
陰:夜・冬・寒・水・暗

人体でいうと
陽:男・幼・背中・上部・六腑・衛・気・・
陰:女・老・お腹・下部・五臓・営・血・・

病気でいうと
陽:温熱・乾燥・亢進・急性・・・
陰:寒冷・湿潤・減退・慢性・・・

といった具合です。人の身体の働き、生理機能が、この陰陽のバランス平衡を保っている状態が健康であり、このバランスが崩れてくると病気の発生や、病状の変化に繋がります。

東洋医学では、この陰陽のバランスを整えることが、健康への手伝いをすることに繋がります。

五行論とは


陰陽論と同じく、東洋医学の考え方の一つで五行説というものがあります。自然界の全ての物事の属性を5つに分類しています。

「木」「火」「土」「金」「水」の5つに分類され、自然界(季節や音、味、色など)、人間の機能(臓腑、感情、声など)も5つに分類して考えています。五行の「行」という字は、巡るとか循環するという意味があります。五行説とは5つの要素がお互いに影響し合って、循環していくという考え方です。

五臓六腑に染み渡る・・・おいしい物を食べたり、飲んだりした時に思わず口にすることがありませんか。この五臓六腑とは、中国で最も古い医書『黄帝内経』にも記載されている概念で、人体の内臓器官の名称です。

五臓とは、肝、心、脾、肺、腎
六腑とは、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦
を言います。
この五臓六腑も五行の属性に分類され、お互いを補いあったり、影響し合ったりしています。

人体は主に指令を出しているのは脳とされていましたが、最近では西洋医学でも、脳だけでなく、臓器それぞれがネットワークをもって、人の身体のコントロールをしていることがわかってきたようです。西洋医学と東洋医学、またもっ共通することろがあると感じます。

気・血・津液とは

東洋医学における考え方で、気、血、津液(しんえき)とは、人の身体を構成している、生命を保つための基本的な要素です。

気:生命活動の源です。目に見えるものではないので、西洋医学で説明することは難しいのですが、身体の中に流れているエネルギーです。

血:血液と似ていますが、全くの同じ意味ではありません。全身に栄養や潤いを与え、意識するとか、考えるといった精神活動を支えています。

津液:「しんえき」と読みます。水分、体液と似ていますが、血以外のすべての体液を表し、汗や涙、胃液や腸液などの分泌物も含みます。全身を潤し、養う働きがあります。

この3つの要素、気、血、津液は全身をめぐっていて、それぞれに協調し合いながら働いています。このどこかが足りなくなったり、滞っているとお互いの協力関係のバランスが崩れ、不調につながります。


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