湿邪に注意。膝の痛み、むくみ

 

6月に入り、梅雨も近づいてきています。最近は夏の様に暑い日になったり、夕立のように突然雨が降り出したりという天気ですが、本格的な梅雨はこれからです。膝の痛みを始め、関節の痛みが慢性的にある方は、梅雨時、湿度の強い日はいつも以上に痛みやむくみを感じやすいという方、多いようです。

 

 

東洋医学では、この梅雨の時期、湿邪という外邪に注意が必要です。湿邪とは重たい、下に降りていくという性質を持っているので、頭が重い、カラダが重い、下半身に症状を出しやすいという傾向があります。粘着性があり、病気を反復させて治りにくくするという特徴があります。下半身の症状の一つに膝の痛み、むくみがあります。膝関節の中には、滑液という水があります。膝関節は湿気の影響を受けやすく、湿気は多い季節、痛みやむくみが繰り返し出てくることがあります。また、外からの湿邪だけでなく、水分の取り過ぎや、糖分の取り過ぎなど、カラダの中から湿邪(内湿)が生まれ、これによっても症状がでることがあるので、食事の内容も気をつけていくことは大切です。

変形性膝関節症

この疾患は加齢などにより関節の退行性変化によって、関節の摩耗や形態が変化するもので、50歳代以降の女性の方、肥満傾向のある方によく見られます。また、足首や股関節を以前痛めたことがある、また、代謝異常があるという方も、後発的に膝の変形性膝関節症が続発することもあります。

*動き始める時や、立っている時に痛みがでる。

*階段を上り下りする時、特に降りる時に痛いという症状が強くでる。

*痛みは膝の内側に出ることが多い

*正座がしにくい

*関節が腫れている

などの症状が見られます。

膝に痛みのあるときは他の疾患もあるので、次のような症状がある場合は注意が必要です。

*夜間も痛みがある

*突然痛む

*左右対照に痛みがある

*朝方に関節が強ばる

*年齢が若いのに痛みが出ている

などの症状がある場合は、別の色々な疾患も考えられるので、まずは検査をしてみることをお勧めします。

自分でできるセルフケア

ももの前にある筋肉(大腿四頭筋)の筋力低下や、膝に過剰な負荷がかかった時(重いものを持つなど)、体重が増えて膝に負担がかかっているなどが原因となって痛みにつながっている事があります。

体重のコントロールや大腿四頭筋の筋力アップを心がけましょう。

【大腿四頭筋の筋力アップ運動】

 横になった状態、または足を投げ出して座った状態で、膝の下に丸めたタオルを入れます

 タオルを膝で押さえつける様に下に押して見ましょう。太ももの前の部分が硬くなるのを感じてください

 また太ももの後ろ側(ハムストリング)のストレッチも一緒に行ってください。

【膝周りのお灸】

 膝の滑液の元は血液です。

 血液循環を良くする事で、滑液の状態も良くなり、症状が改善される事があります。

 膝関節の周りにはたくさんのツボがあります。そこにお灸をすることもお勧めです。

お灸でメンテナンス

☆膝周りのツボ☆

***梁丘(りょうきゅう)***

膝のお皿の上で、腿の外側、膝のお皿から自分の指を3本並べたあたりにあります

***血海(けっかい)***

膝のお皿の上で、腿の内側、膝のお皿から自分の指を3本並べたあたりにあります

***足三里(あしさんり)***

膝のお皿の下で、足の外側、膝のお皿の先端の凹みから自分の指を3本並べたあたりにあります

***陰陵泉(いんりょうせん)***

足の内側にある足の骨をしたから膝の方に擦り上げていき、突き当たって骨にぶつかるところにあります

 

 

膝のお皿の周り、骨の際のところにお灸をするのも膝関節の血流改善が期待できます

 


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