花粉症の季節

 

気温も日に日に少しづつ暖かくなってきました。暖かくなってくると、気になるのは花粉症。鼻がムズムズ、目がかゆい、皮膚がカサカサして痒いなどのアレルギー症状で悩まれている方も増えてくる季節です。

アレルギー症状は過剰な免疫反応

人には免疫という仕組みはあります。外から体の中に入ってくる異物(ウイルスや細菌など)を体の外に排除しようとする働きです。

これは本来、人を外から入ってきたものから守ってくれる働きです。しかし、花粉やハウスダスト、ダニなどの異物(アレルゲン)が体の中に入ってきて、それらを体の外に出そうと異常に免疫が働くことでアレルギー症状が出てしまいます

花粉症と東洋医学

 

 

東洋医学では、体の外から入ってくるアレルゲン等と外邪と呼びます。

私たちの体には抵抗力や、自然治癒力があり、それを正気と言います。

正気がしっかりしていると、邪気に攻撃されても、抵抗力や自然治癒力が働き、バランスをとって病気に罹りにくい、バランスが崩れても元に戻しやすいと考えられています。

つまり、気や血が充実していない状態(気虚・血虚・陰虚など)だと、正気が不足して症状が出やすくなります。また正気がしっかりしていても、邪気が強すぎても症状が現れます。

 

◇ 邪気が強い(飛んでいる花粉の量が多い、風が強いなど、)場合は、まずはそれに曝露されないよう予防することも大切です。

 *マスクやめがねをつける

 *花粉がつきにくい衣類

 *洗濯物を外に干さない

 *来ていた服を玄関の外ではらってから室内に入り、持ち込まないなど

花粉が体にたくさん入って来ないための対策をしていきましょう。

◇もう一つは自分の体の中の正気を充実させることが大切です

花粉症の症状もこんなときは症状が強く出やすいことはないですか

 *寝不足が続いている

 *ストレスが強い

 *疲れが溜まっている

 *たくさんお酒を飲んだ翌日

生活のリズムを整える、疲労を溜めすぎないことも大切です。

同じような外邪に曝露しても、症状の出ない人、症状の強い人、症状の弱い人がいて、元々のその方の体質や抵抗力、自然治癒力の違いから、症状の出方も様々です。

気血を充実させて、巡りをよくするために、東洋医学の鍼灸では、その方の体質や症状にあったツボを鍼やお灸で刺激することで、抵抗力や自然治癒力を高めるお手伝いをしていきます。

アレルギー症状に対するツボ

体質や生活習慣の改善なども大切ですが、今出ている症状に対するツボもいくつかご紹介していきます

***印堂(いんどう)***

眉間の中央にあります。鼻がつまったり、それによって頭が重いといったときに、押してみてください

 

***迎香(げいこう)***

小鼻の1番膨らんだところの外側にあります。鼻水、鼻づまりがあるとき、眉間に向かって斜め上に押してみてください。

 

***上星(じょうせい)***

鼻のラインを上に上がり、前髪の生え際から2㎝くらい入ったところにあります。

掌の付け根(手首のライン)を鼻の頭に付けて、ちょうど中指が当たるあたりです。鼻づまりや頭重感があるときに押して見てください。

 

どちらのツボもあまり強く押さず、じんわりと優しく押してみましょう。

 


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