秋の養生をしましょう
暑さ寒さも彼岸までと昔から言いますが、お彼岸が過ぎて、日中はまだ暑い日もありましたが、朝晩は冷え込む日もでてきました。外を歩くと、今までもきっとそこに植わっていたのに、気づかずに通り過ぎていた道に、彼岸花が、この時期になると、赤や白の可憐な花を開いてくれて、秋の季節の訪れを実感します。
秋は乾燥の季節、これから気をつけたいのは、呼吸器系の疾患です
今年の夏は特に湿気が多い季節でしたが、皮膚呼吸も盛んに行われていたと思います。秋になると気温もさがり、空気も乾燥してきて、身体の表面の皮膚や粘膜も乾燥しやすくなります。鼻や、のど、気管など、乾燥するとバリア機能も低下して、外からの外邪が入りやすい状態になりがちです。
この時期に多い外邪は「燥邪」
「燥邪」が強くなると、身体を潤してくれている津液が影響をうけ、身体の中の正常な成分が失われやすくなってしまいます。「燥邪」は五臓(肝・心・脾・肺・腎)のなかでも、「肺」を損傷しやすく、呼吸器系や皮膚に症状を引き起こします。皮膚というと身体の外側をイメージしますが、鼻の中の粘膜や、口の中の粘膜も外気と触れているところなので、燥邪が入り込みやすく、バリア機能が低下していると、乾いた咳や咽頭痛、鼻炎といった呼吸器系の症状を引き起こします。
寝るときの養生
寝ている間に、気温の下がり、朝起きたら喉が痛い、寒さで目がさめる、といったこともあると思います。お風呂に入った後に髪が濡れた状態で寝てしまうと、髪もパサつきやすくなり、また、特に頚の後ろが冷え、風邪が身体に入ってきやすい状態に。寝る前に髪は乾かし、また、寝ている間、頚にタオルを巻いたりして、頚周りを冷やさないことで、身体の冷えを予防することができます。
また寝ている間に口が開いていると、乾いた空気によって、呼吸器系に影響が出ることもあるので、枕元に加湿できるのもを置く、マスクをして寝るなど、喉を守ってあげましょう。
朝方、足がつるという方も多くいらっしゃいます。寒くなってきたとはいえ、寝ている間に汗はかいています。汗をかくことで、津液が損傷されたり、冷え、使いすぎによる筋疲労などから、気温の下がっている朝方に筋痙攣がおこると、とても痛みもあり、辛い時間です。足首だけでも温めてあげると予防できることもあります。足首だけを短い緩めのレッグウォーマーの様なもので包んであげることでも、足の冷えを予防するお手伝いになります。又寝る前に、常温のお水を1杯飲んでおくのも、寝ている間の水分不足を予防するのに役立ちます。
美容鍼コース
9月から美容鍼コースを、通常メニューに加えております。乾燥しやすいこれからの季節、肌のターンオーバーを促進し、皮膚の潤いをととのえながら、全身のバランスもみていきます。ご予約の際に、美容鍼希望とお伝えください。
せんねん灸のセルフサポーターにもなっております。ご自宅でのお灸でのセルフケアについてのアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。10月もヨガとお灸カフェを開催します。個別でのご相談もお受けしております。