4月に入りました。桜も早くも散り始め、新緑の芽生えはじめています。
4月から新しい生活がスタートする方もいらっしゃると思います。新しい環境では、緊張も期待もあり、気持ちも自然と張っている状態になりがちです。身体にも力がはいって硬くなることもあると思います。
また昨年から引き続き、世の中の状況は依然と大きく変化し、緊急事態宣言が解除された今も、感染症対応や在宅ワーク、在宅での授業など、自宅で過ごす時間も引き続き多い方もいらっしゃると思います。
最近、身体を動かす機会がなく、コミュニケーションの機会も以前とは異なるかたちになり、自宅でのこもり時間が多くなるにつれ、体調不良を感じていらっしゃる方も増えてきています。
身体の不調の声に耳を傾け、早め早めに身体のケアをしていきましょう。
香りでリフレッシュ
春は気温も不安定。新しい環境の緊張感、なんとなく精神的にも落ち着かない、ストレスが溜まりがち、落ち込んだり、イライラしたり、
そんな気分の変化が起こりやすい季節でもあります。
東洋医学では「気」というものが身体の中を巡っていて、その流れが良い状態が、より健康な状態と考えます。この気が滞った状態を「気滞」と言います。
「気滞」の状態になると、気分が優れない、イライラする、不眠など精神的に抑うつ状態がみられたり、ゲップやおならが良く出る、気がお腹に溜まると張ったような痛み(脹痛)が見られます。またその痛みの移動することもあります。
こんな症状があるとき、柑橘系の香りがお勧めです。オレンジやレモンなど、手に入りやすいものも多いので、お茶やアロマなどで、香りを楽しみながら、身体のケアをしていきましょう。漢方でも陳皮という生薬がありますが、これはみかんを皮を干したものです。気を巡らせてくれる役割をしてくれます。
お茶や紅茶などに柑橘類を少し搾って、ほっと一息する時間をつくって、気滞を予防していきましょう。
当院では、オレンジルイボルティ、オレンジのアロマオイルの香りなどもご用意しております
運動でリフレッシュ
在宅勤務やリモート授業など、生活スタイルの変化で、身体を動かす機会が減ったという方、なんとなく身体がダルくなっている、調子が悪いという訴えで来院される方が、最近は特に多いです。身体の中の循環が上手くいかず、気の流れも停滞しているサインかもしれません。
「気」には「推動作用」(すいどうさよう)という働きがあって、身体のいろいろなものを動かしてくれると言われています。
その推動作用によって血や津液(血以外の全ての体液)の流れは促進され、人の成長や、臓器の働きを促します。
推動作用を働かせるためにも、気の流れが大切。軽い運動で、身体の循環、気の流れをよくして、気滞症状の予防をしていきましょう。
当院では鍼灸治療や、マッサージでも、身体の血流循環、気滞予防のお手伝いをしていきます。