秋らしい天気の良い日も感じられるようになってきました。
コスモスや木々の色づきもよく、青空と花や紅葉の色が鮮やかで晴れているととても気持ちがよいです。
空気も少しづつ乾燥して、お肌の乾燥も気になる季節。加湿器もそろそろ必要になってきました。
朝晩の寒暖差もあり、当院では最近、腰や背中を痛めたという患者様の増えてきています。
身体が冷えてきて、力が入った状態で、急な動作は急性の症状を起こしやすいので、冷えは大敵です。
身体を冷えから守る方法でおすすめなものの一つはお灸です。
お灸でつかう「もぐさ」とは
当院では積極的にお灸を施術に取り入れています。今回がお灸で使用する「もぐさ」についてご紹介します。
「もぐさ」の材料はよもぎです。
よもぎとは、キク科の多年草で、春先に生える若葉は草餅や草団子にも使われます。
漢方薬でも使われ「艾葉」と言われています。主な効果は冷え、抗菌作用、デトックス作用、利尿作用などがあります。
ヨモギに含まれている成分には、
ビタミンK(血液凝固に関わる成分の合成を促します)
クロロフィル(ヘモグロビンを増やし、造血作用を促します)
不溶性食物繊維(便秘の解消や痔の予防など)などが含まれています。
シネオールという香り成分は高ぶった神経を鎮め、イライラを抑え、リラックス効果があると言われています。
このシネオールはヨモギの葉の裏にある線毛に多く含まれています。
もぐさの作り方
もぐさはこのヨモギの葉の裏にある線毛を集めて作っていきます。
〇ヨモギを天日干しにした後に陰干し、更に火力乾燥させます
〇完全に乾燥したヨモギを粉砕します
〇臼で挽いた後、何度もフルイにかけて、不純物と柔毛を分けていき、唐箕といわれるものに仕込んで、更に細かい不純物を飛ばしてよりきめの細かいもぐさを作っていきます。
もぐさは、経絡を温め、血を止めると言われています。
古典の『本草綱目』にも、もぐさは様々な病気の灸療法に用いられ、止血作用もあると記されています。
このもぐさを使ったお灸をすると、からだの芯から温まり、ぽかぽかしてきます。
リラックス効果もあり、副交感神経が優位になります。
自律神経に働きかけることで、内分泌系にも影響して免疫機能を高めてくれます。
定期的にお灸をすることで、体質の改善をしていくことをお勧めします。
ヨモギ茶
ヨモギの葉は煎じて飲用することもできます。乾燥したよもぎを煎じて飲用すると月経が多い、貧血気味である、また鼻血、吐血、痔、腹痛や冷え症にもなどにも良いと言われています
当院でも施術後にヨモギ茶をお試しいただけます。(販売等はしておりません)
セルフメンテナンスとしてのお灸
当院は、せんねん灸セルフサポーターにもなっております。
ご自宅でのセルフメンテナンスとしてお灸を試してみたいという患者様には、お体の症状に合わせて、お灸のやり方や、ツボのご紹介をいたしております。ご来院の際はお気軽にご相談ください。