桜も気がつけば満開。今年はゆっくりと桜をめでることも難しい状況ですが、季節は例年と変わらず変化しています。本来はのびやかに万物が芽生え、生き生きとしたエネルギーに満ち溢れる季節です。
春は成長の季節。東洋医学では五行論という考え方があり、「五臓」(肝・心・脾・肺・腎)と「五季」(春・夏・長夏・秋・冬)は関係が深いと考えられます。
春は肝の季節
肝の機能は大きく二つあります。
一つは疏泄作用。もう一つは蔵血機能です。
疏泄とは、身体の中の気の流れ
を調節する作用です。気の流れを調整することで、脾胃の作用、機能や情志の調節もしてくれます。
蔵血作用は、血を貯めたり、血液を調節したりすることです。貯めている血をどこにどのくらい送ったら良いのかを考えています。
これらの作用がうまくいかなくなると、情志、気持ちの乱れが起こりやすくなります。怒りやすくなったり、イライラしたりするのは、肝の疏泄作用は上手くいかない時におこる反応です。また、小さな心配をしたり、抑うつ的になったりすることもあります。
本来はこの時期、のびのびと過ごしたいところですが、世界的にも厳しい状況。今はエネルギーをしっかり貯めて、免疫力を下げないことが大切ではないかと思います。
お灸で免疫アップ
お灸の有効性に関する作用として、免疫作用、止血作用などが認められています。自分で家でもできるお灸もありますので、セルフケアの一つとしてお試しください。
お灸で免疫力を高め、健康維持、疾病予防をしていきましょう。
おすすめのツボ
ツボ押しや、お灸で免疫力を高めましょう。
肝の機能アップに、「太衝」
足の甲にあります。足の親指(第1趾)と隣の指(第2趾)の間。指の間を指先から擦り上げていくと、指が骨にあたりとまるところです。
脾胃を元気に、健康維持、体質アップに、「足三里」
足の外側で、膝下の凹みから指を揃えて4本分下にあります。